« 2010年04月 | メイン | 2010年07月 »

2010年05月 バックナンバー

2010年05月27日

肥満が癌を呼び起こす-BMIと癌の関係-

90万人の米国民を16年間追跡調査したところ、肥満度が高くなるほど全癌死亡率が高く、癌死亡全体のうち、男性では14%、女性では20%が、肥満が原因と推計された。

米国対癌協会のグループによるこの研究は、「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」2003年4月24日号に報告された。

この研究は、民間公益法人の立場で癌対策に取り組む米国対癌協会が組織したプロジェクト。
1982年、90万人を超ええる同協会のボランティア(男性40万4,576人、女性49万5,447人)に質問票を配布して、身長と体重を尋ね、その回答をもとにBMIを計算した。

その後16年間の追跡調査をしたところ、5万7,145人が癌で死亡した。

個別の癌について見ると、BMIの増加で死亡率が有意に高くなったのは、食道・胃(男性のみ)・結腸・直腸・肝・胆・膵・腎・非ホジキンリンパ腫・多発性骨髄腫・前立腺・乳房・子宮・卵巣に及んだ。

つまり、ほとんどの部位の癌で、肥満による死亡率の上昇を認めた。

こうした結果から研究グループは、体重の増加に伴い、全癌を合わせた死亡率や、複数の部位の癌死亡率が高まると結論している。

むろん、この米国民の結果を、日本人にそのまま当てはめることはできない。
今回、癌死亡全体のうち、男性では14%、女性では20%が、肥満が原因と推計された。けれども、人口に占める肥満者の割合や程度は、米国より日本のほうがずっと小さい。そのため、同じ推計を日本人で行えば、この割合もずっと小さくなるはずだ。

とはいえ、日本人の肥満も次第に深刻になっていることを考えれば、日本の近未来を予想させる研究として、参考になるだろう。

『肥満は病気です!』ダイヤモンド社より、抜粋転載。

「夕食たっぷりのダイエット成功法則 BOSSダイエット方法」/トップへ→