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たとえば、中国製のダイエット製品で肝機能障害などの健康被害が多発して、かなり社会問題になったことは記憶に新しいところ。被害者数は400人に、死者も3人でたそうです。これらの製品のほとんどには、N−ニトロソフェンフルラミンという食欲抑制剤、つまり抗肥満薬が使用されていたのです。こういった抗肥満薬はアメリカを発端として比較的古くから使用されてきた歴史があります。
N−ニトロソフェンフルラミンは、アメリカでは1973年から推定600万人が服用しました。ところが肝機能障害の他、原発性高血圧症や心臓弁の異常が高率で発生したたために1997年に、その承認が取り消されたのです。中国製のダイエット製品には、この危険な未承認薬が配合されていたわけです。
アメリカで抗肥満薬が使用され始めたのは1900年代初めからで、その後、新薬が登場しては多大な健康被害を起こして禁止になる。そういったことが繰り返されてきました。
昔からアメリカ人が、いかに肥満に困ってきたか、ということがうかがえます。それが今では、日本でも同じような状況になってきたと言えるのではないでしょうか。「美しくなりたい!」もいいけれど、これではダイエット方法も命がけ!
そこで何が言いたいのかというと、「夢のダイエット薬」などというものは、世界中のどこを探したって存在しない、ということです。「いくら食べても、これを飲んだら痩せますよ」なんて宣伝文句を見たら、“まず絶対にインチキ”であることを肝に銘じておく必要があります。また、だからこそ安易な考え方でダイエットをしてはならない、ということです。「簡単に痩せられる」の裏には、必ず健康被害という危険が潜んでいると考えるべきです。 |