いつか漁船で遭難して助かった人のニュースがあったでしょう。この人は1ヶ月間ほとんど食べるものがなくて、水だけで生きてたんだね! どうして餓死しなかったんだろう? そう、そこが人間が肥満することとすごく関係あるんだ。
原始時代の話になるけど、この時代は、人間が満足に食物にありつけることなんかほとんどなかったんだ。何日も何週間も食事できないのが当たり前だった。それじゃぁ栄養失調で死んじゃうんじゃないかと思うかもしれないけど、人類はなかなかうまい機能を発達させた。
食べ物に沢山ありつけた時にエネルギーの元となる栄養素(カロリー)を“脂肪”に変えて、身体のあちこちに蓄えるようにした──体内の脂肪を蓄えるところは、とくに活動に支障のない場所を選んだ。そこで腹だとか尻だとかに沢山 くっつくようになった。これが今にしてみればかっこ悪いんだけどね。でも、また何時食事にありつけるかわからないから仕方がない。それが人類にとっての進化だった。
助かった漁師さんは、食べ物がなくても自分の体の“脂肪”を使いながら“死亡”しなかったわけだ。下手なシャレのつもりだけどね・・・。でも、水に関してははダメなんだね。水がないと1週間ももたない。
「そんなに食べてないのに、どうして太るのかしら?」って言う女性けっこういるけど、冗談はよしにしようよ。原始時代の人類とは比較にならない、完全に食べ過ぎだよ。「飽食の時代」と言われるぐらいに、むしろ現代人には食べ物が溢れかえってる、それが問題なんだ。
現代人といっても1万年ぐらい前の人類と体はそれほど進化してるわけでない。だから現代においては、かえって困ったことが起きてくる。
●食べ物が目の前にあると、“できるだけたくさん食べとかなきゃ”という原始時代の飢餓の本能が無意識的に働く。だから人間の本性はというと、実はかなりガツガツしている。このため過食になりやすい。
●体に脂肪をため込む機能が発達しているから、カロリーを摂りすぎると体内の脂肪が際限なく増加する。
●食べる行為というのは生命維持に直結しているので、本能的にはきわめて安堵感が得られる。このためストレスの多い現代人は、とかく食べることに向かいやすい。
「夕食を少な目に」や「腹八分目」。そんなことできるわけないだろう〜。原始人にそんなこと通用すると思うかい? 目の前に食べ物が沢山あるのに我慢しとけって!? ストレスになってかえって脳がマヒしちゃうよ! 本能に反するようなことはけっして続かない。そういう無理をするからうまくいかんいんだ。
「3食をきちんと食べろ」。これも後で説明するけど、三度、三度毎日きちんと食べられた原始人なんか存在してないよ!
3食絶対主義の学者は、必ずと言っていいほど「ネズミやマウスの実験」をそのまま持ち出してくる。こういうのを“机上の空論”っていうんだろ。なぜなら、ネズミは夜行性だよ。食べる習性とか、消化吸収機能とかが人間とはかなり違う。
たとえば、ネズミに必要な1日のカロリーを人体に換算すると、何と、チーズバーガー千個分にも相当する。そのぐらい食べないと生きていけない動物なんだ。 だからネズミはしょっちゅう食べている。こういうネズミのデータを人間に当てはめるなんて、そもそもバカげている。ナンセンスもいいとこだよ!
「やせるために運動しなきゃ、と思ってるんですけれど」── あっ、そうですか。どうぞおやりください。ただし脂肪1s減らすのにも、フルマラソン(42.195q)を3回走るぐらいやってね。
「運動したら1s減ったんですけど、すぐ戻るんです」── そりゃあ、そうでしょう! 汗の出た分が減っただけなんだから、水飲んだらすぐに戻るよ。運動でや せようなんていうのは土台無理なんだから、考え方を変えたほうがいいんじゃないかな・・・。







