「肥満」は、生活習慣病の一つに分類されている。糖尿病や高血圧、高脂血症、心筋梗塞や脳梗塞などの「生活習慣病」の重大なリスクファクター(危険要因)になるからだ。糖尿病を例にとれば、肥満者のなんと半数以上が糖尿病なのである−現在の日本人の糖尿病患者数は約700万人。そして、40歳以上の10人に1人が糖尿病になっている。
肥満が解消できれば「生活習慣病」の危険率をかなり低下させることができる。糖尿病や高脂血症は5分の1、高血圧は4分の1、腰痛や膝痛はなんと17分の1にも低下する。このように中高年層の健康維持においては、とくに肥満の解消が不可欠になってくるのだ。
ところで、“肥満”とは何なのであろうか?
ただ何となく太っているとか、あるいは自分は正常体重だから肥満ではないというように、肥満を単に感覚的なものとしてとらえがちである。
そもそも「正常体重」とは何であろうか? このように聞かれると、専門家以外で的確に答えられる人は、まずいなくなってしまうだろう。つまり一般的には、かなり曖昧な基準で肥満を判定しているにすぎないのだ。
そして、ここで言っている肥満とは、まだ20代前後の若い人達が思っているような単なる容姿だけを問題とする肥満では当然ない。最初にも言ったように、生活習慣病の重大なリスクファクターとしての肥満なのである。
そうなると、なおさら一般人にはかりづらくなってしまう。
たとえば、「BMI=22※」は理想的な標準体重を示すひとつの指標で、この場合、身長160pの人であれば標準体重は56sになる。ところが、別の指標で
ある「体脂肪率」で見ると、たとえ標準体重であったにしろ体脂肪率が30%(男性は20%)を超すようであれば肥満判定となってくる。このように一見して
肥満ではなくても、体内に肥満が内在している状態(内蔵型肥満)であればれっきとした肥満なのである。これがよく言われる“隠れ肥満”である。
※肥満度の判定方法の一つでBMI(ボディ・マス・インデックス)指数という肥満判定方法である。これは体重(kg)/身長(m)2で求められ標準値は
22。このBMI22は、統計的に最も病気にかかりにくい体型で、この標準値から離れるほど有病率が高くなる。日本肥満学会においては、BMI25以上を
「肥満」と判定する。BMI25は身長160pの場合、体重64sになる。
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●BMI肥満判定方法 18.5未満やせ
- 18.5〜25未満標準
- 25〜30未満肥満
- 30以上高度肥満
さて今回は、中高年以降になると、なぜ肥満になりやすく痩せ難くなってしまうのか? そして、肥満だと「生活習慣病になりやすいから恐い。だからといっ
て、ダイエットするのも健康を害する危険性がある」と考えてしまうあなたへ・・・。
では、中高年における肥満の問題はどこにあって、また、その解決方法はどうあるべきか?をテーマにお話ししていきたいと思う。







